身よりなき患者、遠くに入院 栃木のある精神科病院、都内から100人以上
ホームレス総合相談ネットワークの関連団体である「医療扶助・人権ネットワーク(代表:山川幸生)」が24人の退院にかかわってきた栃木県の精神科病院に関する記事が朝日新聞に掲載されました。
ホームレス総合相談ネットワークの関連団体である「医療扶助・人権ネットワーク(代表:山川幸生)」が24人の退院にかかわってきた栃木県の精神科病院に関する記事が朝日新聞に掲載されました。
関連団体、医療扶助・人権ネットワーク(代表:山川幸生)は、栃木県の特定の精神科病院に入院する患者からの要請により、平成24年12月から本日までに25人の退院に関与してきた経験から、主に東京都内の複数福祉事務所が、
(1) 本人の意思に反して、そもそも県外の病院であることを知らせず、
(2) 都内には多数の精神科病院があり、遠方の栃木県の精神科病院でなければ治療できない疾病ではないにもかかわらず、
(3) 任意入院でありながら閉鎖病棟での処遇が常態化しており、及び本人からの退院の希望があることを知りながら、
(4) 当ネットワークが関与した場合には、入院患者の多くが短期間の内に退院していることから、そもそも入院継続の必要性さえ疑われるなか、
(5) 入院患者に対する面会をしないなど、実態把握を怠り
(6) 必要以上に長期入院をさせていたのではないか
との懸念があり、その懸念は、憲法第25条、同13条の観点からも問題があり、生活保護法、同実施要領等に照らしても不当なのではないかと思料し、生活保護法第23条の監査及び指示を行うように厚生労働省及び当該病院への入院を処遇した生活保護の実施機関のある東京都・神奈川県・栃木県に対して要望書を提出しました。