東京都との年末年始の対応についての協議結果(暫定)
ホームレス総合相談ネットワークは、年末年始の対応について、東
京都に協議を申し入れ、末尾の質問をしました。
日時:平成25年11月12日15:30~16:30
場所:東京都庁第1本庁舎26階
東京都:松本功(生活支援課生活援助係長)、小日向貢(保護課保
護係長)、田中京子(生活支援課自立支援係長)
総合相談:山川幸生、中村貴寿、坂大一雄、後閑一博
東京都からの回答は概ね
質問1、2、3に対して、そのとおりと思われるが、国に確認して
質問4,5に対しては、特別の施策を講じる予定はない。
質問6に対しては、(質問1,2がそのとおりであることを前提と
質問7に対しては、それぞれの判断でお願いするしかない。
質問8に対しては、適切な治療が受診できることを前提として、国
質問9に対しては、医療扶助の対象ではない。
質疑に関連して総合相談から次の要望をしました。
質問1に関連して、実施機関によって対応が異なるのは困る。警備
質問4,5に関連して、あらためてなんらかの施策を検討すること
質問7,8に関連して、少なくとも年末年始対応の無料低額診療所
2013年11月12日質問趣意書
1 生活保護の申請は休日夜間を問わず書面をもってすることができ
2 実施責任ある福祉事務所(ホームレスであれば現在地)に1の申
3 1の申請に対する決定は、申請日から14日以内に書面をもって
4 年末年始の上記保護申請に対応する施策を講じる予定であれば、
5 生活保護以外の施策があれば、その詳細を知らされたい。また、
6 3.4の施策が講じられない場合、民間の実施するシェルター、
7 傷病が伴う要保護者であれば、緊急業務に基づく緊急搬送を要請
8 傷病を伴う要保護者であって、緊急に合致しない場合であっても
9 7の基準に及ばない傷病の要保護者に対して、市販薬を提供した
年末年始、一人の餓死者・凍死者も出さないよう、万全の対策を講じることの要望書
平成25年11月5日
東京都知事 猪瀬直樹 殿
東京都新宿区四谷3-2-2TRビル7F
マザーシップ司法書士法人内
ホームレス総合相談ネットワーク
代 表 弁護士 森 川 文 人
東京都新宿区三栄町7-3
ロイヤル四谷202号
担当 司法書士 中村 貴寿
TEL:03-3354-8116
要望の趣旨
1.年末年始の閉庁期間中においても、生活保護申請を受付ける窓口を設けるなど、生活保護の申請者に対し適切な対応を講じること。
2.上記閉庁期間中の生活保護申請者に対し、宿泊所や食事の提供などを行うこと。
要望の理由
1.ホームレス総合相談ネットワーク(以下、「当ネットワーク」といいます。)は、路上で暮らしている方への法的支援を行う目的で平成15年に結成された団体であり、東京都と特別区が取り組んでいる緊急一時保護センターや自立支援センターでの法律相談や、路上での法律相談等を通して路上で暮らしている方の自立への支援や人権の擁護に取り組んでおります。
2.先日気象庁が発表した12月から来年2月までの3か月予報では、今年の冬は厳冬になると予報されています。また、年末年始の官公庁の閉庁期間は12月28日から来年1月5日までの9日間となっています。
これらの要因により、路上で暮らしている方々は、9日間もの間、生活保護の申請も行えず、寒さと飢えに苦しむことになります。餓死者、凍死者が発生する可能性もあります。
3.御庁におかれましては、一人の餓死者・凍死者も出さないよう、万全の対策を講じることを要望します。