【お願い】緊急カンパと書籍購入のお願い
(クロスポストご容赦ください・転送/転載歓迎)
みなさま
ホームレス総合相談ネットワークは、現在深刻な財政難に直面しております。
このままですと、4月末をもって現在開設している週4日のフリーダイヤル電話相談事業から撤退しなければならない状況です。そこで、緊急カンパと当会の発行する書籍「路上からできる生活保護申請ガイド2012年度版」の購入をみなさまにお願いしたいと思います。
この財政難に際し、当会では3月末をもって専従スタッフ(事務局長)を解雇せざるをえなくなりました。
今後は当面、若手の非常勤職員とボランティアが事務局を運営します。
もちろん、非常勤職員ではなく常勤職員を配置できるよう一刻も早く体制を整えていきたいと考えておりますが、現在の状況では、数ヶ月後からの非常勤職員の人件費も払えないかもしれない、という状況になっております。みなさまどうぞご支援・ご協力くださいますようお願いいたします。
【カンパはこちらに】
●銀行口座
口座番号:三井住友銀行 赤羽支店 (普)3937011
口座名義:ホームレス総合相談ネットワーク
●郵便振替口座
口座番号:00150-0-671888
口座名義:ホームレス総合相談ネットワーク
【書籍のお申し込み】
「路上からできる生活保護申請ガイド 2012年度版」(1冊1500円)
FAX:03-5312-7655
mail:peace.noienoie@gmail.com
↑大量の注文などはこちらに
↓Amazonでご注文も可
http://www.amazon.co.jp/路上からできる生活保護申請ガイド%E3%80%882012年度版〉-ホームレス総合相談ネットワーク/dp/4924380296
●財政難事情
当団体は法律家と支援者による小さな民間団体です。
必要な事務作業を最小限に抑え、突発的な課題に迅速に対応したり小回りのきく活動ができるようにと、NPO法人格もとっていません。ですが、2003年の設立以来、路上生活を余儀なくされている人びとの法的支援活動(路上相談や施設相談、生活保護裁判)、小銭にも困窮する人のためのフリーダイヤルによる電話相談事業、「路上からできる生活保護申請ガイド」の発行と困窮者への無償配布、相談室と交流さろんの実施(2010-2011年)、路上へのアウトリーチ訪問相談活動(2010年~)、路上生活者の排除や差別の問題に関わり行政や貧困ビジネスなどとも対峙してきました。2008年の冬の日比谷派遣村の相談活動の中心を担い、多くの関係者やボランティアが去ったあとも半年以上にわたる相談活動に最後まで携わったのは当団体の法律家やスタッフでした。
当団体は、絶対的貧困状態にある人を対象とした相談活動という活動の性質上、営利的な側面がほとんどないため、わずかな事業収入のほかには助成金や補助金などを単年度ごとに受けながら、これまでなんとか活動を維持し拡げてきました。かかわる法律家のみなさんには、ほぼボランティアあるいは持ち出しというような形で活動に参加していただいており、事務局の運営も多くのボランティアの方に支えていただいています。
今回の財政難にいたった背景にはさまざまな要因がありますが、ひとつの大きな要因として、東京都の自殺対策事業の補助事業として実施している事業の事業費用が事業終了後に支払われる性質のもののため、事業を終了し報告が完了するまでは団体の持ち出し状態で実施しなければならないという事情があります。この方式の補助金は私たちのような予算規模の小さい民間団体には非常に厳しいものです。補助金を受けることで社会の最底辺の人のための事業を継続できることについては非常に喜ばしいのですが、実際に事業を実施する上では財政的にさまざまな苦労を強いられます。
また、東日本大震災後、当団体にかかわる多くの法律家、事務局スタッフが被災者・避難者支援の分野の活動にも携わったため、この1年半ほどは当団体の資金調達のための活動が十分にできなかったということもあります。
●電話相談事業について
東京都の補助金の補助事業になっているフリーダイヤル電話相談事業は、2008-2009年のリーマンショックの影響で派遣切りにあう人やそのあおりを受けて生活困窮に陥る人が増加し、路上からの相談が増えたため、当事者のみなさんに負担のないようにと相談電話をフリーダイヤル化し、これまでなんとか事業を継続してきました。週4日の電話相談日には10-20件ほどの電話がひっきりなしにかかってきます。
路上生活でくらしが立ち行かない、生活再建したいがどうしたらいいか、法律的な問題を抱えている、生活保護の申請を断られた、役所でひどい対応をされている、など内容はさまざまです。全国的な電話相談事業を実施している団体や他にも生活困窮者支援の団体はあるのですが、「そちらになかなかつながらない「そこから紹介された」「法律家の相談が無料で受けられるときいた」と相談してくる人も少なくありません。特に路上生活をされている方にとってはフリーダイヤルの相談電話というのは命綱です。困ったときにお金がなくても相談できる、具体的な対応や助言をしてもらえる民間相談の窓口は、実はそれほど多くないのが実情です。
●書籍について
「路上からできる生活保護申請ガイド」という書籍については、これまで3万部発行し、路上生活者や生活困窮者、刑務所などに入所している人への無償配布も続け、生活保護の利用が必要な方の申請をサポートするツールとして全国に広がっております。2年前にもこの書籍の発行のための緊急カンパを集め、書籍の継続発行にこぎつけたという経緯がありました。
昨年10月に発行した2012年度版は、昨年吹き荒れた生活保護バッシングの影響をうけて、生活保護の利用が必要な人が申請することを不安に感じるという状況が生まれていたため、必要な人に必要な情報を提供するべき、ということで財政難は承知の上でしたが綱渡りで発行に踏み切りました。まだまだ在庫がございます。当事者の方だけでなく、支援者の方にとっても役立つ本ですのでぜひ家庭に1冊、そして必要な方にもお渡しいただけたらと思います。
私たちの活動は、絶対的貧困状態にあり、社会の最底辺で生きる人びとの生活再建などをお手伝いする小さな活動ですが、こういった方たちが、生活再建したい、くらしを立て直したいといったときにすぐに具体的なお手伝いができること、排除や差別といった問題に直面したときにその問題をうやむやにしてしまわない活動は、社会の中で絶対に必要だと考えています。
当会の活動を存続させていくためにも、ぜひ緊急カンパにご協力いただけると幸いです。どうぞよろしくお願いいたします。