【おねがい】フランス・クールヌーブの団地からの強制排除に抗議の声を
声なき者の国境を越えたネットワークNOVOXより
フランス・クールヌーブの団地からの強制排除に抗議の声を
NOVOXは持たざる者の国境を越えた連帯を呼びかけるネットワークです。
日本でも東京や大阪の野宿者運動が、フランスやブラジルでの野宿者の強制排除に反対して、大使館前での抗議行動を行ってきました。大阪のうつぼ公園や長居公園からの野宿者の強制排除のさいには、フランス、カナダ、マリ、ブラジルなどで日本大使館への抗議行動が行われています。
今回はフランスの住宅への権利運動DALが支援する野宿者235人の強制排除と警察の暴力に対して抗議行動への支援の要請です。各地で抗議のファックスをフランス大使館に届けてください。
2010年7月8日、235人(うち45人が子ども)がパリ郊外のクールヌーブの公営団地から強制排除されました。
この団地は高度成長期に建てられたもので、老朽化ゆえに取り壊しが予定されています。しかし4000戸を取り壊して新たに建設する住宅は高級化され戸数も大幅に減少します。老朽化したといっても、取り壊して立て替える必要があるほどではありません。修理できない老朽化ではなく、貧困層を追い出すための方策に他なりません。
新たな入居を拒否しているため、何の問題もなく生活できる住宅が空き家になっており、今回強制排除された人たちは、その住宅を許可なく売買する悪質なブローカーに斡旋されて、正規の入居契約なしに居住していました。
建物からの強制排除に抗議して、新たな入居先を求めて団地の広場でキャンプ生活を送っていたところ7月21日の朝に警察による暴力的な強制排除が行われ、DALの代表のジャン・バティスト・エローをはじめとして支援していた活動家が勾留されました(その後解放)。
暴力的な排除の様子は以下のURLにビデオがアップロードされています。
http://www.dailymotion.com/video/xe63l2_evacuation-de-familles-sans-logemen_news?start=41#from=embed
以下のサイトで完全版が直接ダウンロードできますが、ファイルは重たいです。
http://www.droitaulogement.org/download/20100721_Expulsion-LaCourneuve.zip
妊娠している女性が暴力を振るわれて倒れたまま放置されたり、子どもが倒れた母親の背中から引きずりだされたり、多くのけが人がでました。このビデオは英語圏の国を中心にテレビでフランスの警察の驚くべき暴力として報道された結果、世界各地でも抗議の声があがりつつあります。
警察の暴力に抗議し、強制排除された家族の適切な住宅への入居と、非正規滞在の外国人については正規化することを要請して、DALは運動していますが、フランス政府を動かすためには皆さんの支援が必要です。
各国のフランス大使館への抗議行動と、DALとクールヌーブの仲間への賛同の署名をみなさんにお願いする次第です。
署名は以下のサイトから直接できますがすべてフランス語なので、サイトから直接入力するのでない場合には、お名前と国名、あれば所属団体名をアルファベットで書いて以下のアドレスにお送りください。
件名はEndorsement for la Courneuveとしていただければわかりやすいです。(署名とわかれば適当でもちろん構いません)
sec@droitaulogement.org
フランス語の署名サイト
http://www.droitaulogement.org/petitions/index.php?petition=6
またファックスをお送りいただいた場合、抗議行動を行っていただいた場合にはNOVOXまでご一報いただけると幸いです。
no-vox@no-vox.org
在日フランス大使館の各連絡先は以下のサイトにあります。
http://www.ambafrance-jp.org/spip.php?article2037
よろしくお願いします。