隅田川の涙

昨日の路上法律相談会の際、
他の団体の方から、こんなお話がありました。

最近は、隅田川は自殺のメッカになっている。
朝になると、人が川に浮いている。
今日もまた誰かが川に入って亡くなった。
野宿をしている人かと思ったら、
ワイシャツを着て、ネクタイをしている若い男性。
いろいろ事情があって、路上に出て間もない人、
野宿の経験が無く、路上に来てしまって途方に暮れた人、
そんな路上生活新人の人たちが、
次々と自殺している。

どんな気持ちで隅田川まで来て、
どれほどの悲しみを抱えて川に入って行くのでしょうか。

春はお花見、
夏は花火でにぎわう隅田川。

たくさんの涙も流れています。

真夏の路上法律相談会＠隅田川のほとり

夏の日の路上相談会の一コマ。
相談にいらした方に、法律家などのメンバーが総出で応対。

複雑な問題を抱えられている場合、
多くの方がその問題は解決されないと諦めてしまう。
それでも、ちょっとしたきっかけから一つの気がかりな事をお話しされ、
そのうちに、これも、あれも、実はこんなことも・・・
と抱えた重荷を共有する。

「それはこんな風に解決できますよ」
「そういう問題ならたいがいは心配ありません」
「私たちに任せてください」
「一緒にがんばりましょう」

そんな言葉をかけつつ、相談の時間は過ぎます。
最初は不安げで、眉間に縦じわをこしらえていた人も、
相談が終わると笑顔で
「ありがとう」
「お世話になりました」
と去って行きます。

嬉しいひとときです。

みんなで1時間くらいお話を聞く事もある路上相談会。
暑〜い中、このわんちゃんは飼い主さんのことを
おとなしく待っていました。