生活保護却下に抗議か・秋田
こんなニュースが。
先日NHKで放映された、「ワーキングプア」といい、働ける人でも働けない人でも生きにくい社会の中で、いのちを守るための最後の砦のような制度でさえ、厳しい条件のもとでしか利用できない現状で、今後はさらにその予算が削減されていきます・・・。
秋田県は、標準的な世帯収入が東京の世帯の半分以下、過疎地では、農業を続けられず、集落を離れていく人が増え、いくつもの集落が無人になっているとのこと。
もっと気軽に利用できるような制度を作れないのですかあ。
以下、転載。
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◎市役所駐車場で練炭自殺=「俺が犠牲に」−生活保護却下に抗議か・秋田
(時事通信社 - 07月25日 21:10)
24日午後2時ごろ、秋田市山王の秋田市役所駐車場に止めた車の中で、男性が倒れているのを市職員が見つけた。秋田中央署が調べたところ、市内の無職男性(37)が車内で死亡しており、練炭を燃やしたしちりんが2個あった。死因は一酸化炭素中毒で、同署は自殺とみている。
市健康福祉部によると、男性は睡眠障害で働けないとして、5、6月に計2回、生活保護を申請したが、市は就労可能などと判断し却下した。
男性が相談に訪れていた市民団体「秋田生活と健康を守る会」によると、男性は23日夜、友人に「俺(おれ)みたいな人がいっぱいいる。俺が犠牲になって福祉をよくしたい」と話したという。遺書はなかったが、同会は申請却下に対する抗議の自殺だったとみている。
[時事通信社]
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Comments
「生活に困っても生活保護の制度を利用して、なんとか再出発できる」という希望をだいなしにして、その上それを受ける権利を政府や行政が剥奪しているようですよね。
先日、某番組で、北九州市はこの10年間生活保護の予算が変化していないという実態を見て、明らかに意図的に生活保護ニーズに対するサービスを削っていると思いました。そういう自治体をある意味「優秀」ととらえるスタンスを持つ人にもオドロキマシタ。
Posted by: 朧月夜 | Tuesday, 01 August 2006 11:58 am
いま「自殺予防」なんて言われてますけど,現場で生活保護申請を追い返す状況を見ている身としては,むしろ政府とか行政とかが「生活保護を受けるぐらいだったら,自殺しなさい。その方がコストがかからないから助かる」と言っているような気がするぐらいです。
この事件があっても行政の態度は変わらないのではないかという悲観的な予想をしてしまいます・・・
Posted by: 孤独な旅人 | Thursday, 27 July 2006 10:10 pm