« カイロと銭湯券とおにぎりと総合相談の名刺 | Main | 祝!念願のホームページ★カイセツ »

Monday, 06 March 2006

東京のX市がホームレス支援団体にコミュニティセンターを貸さない?

現在、東京のX市が、地元のホームレス支援団体に地元のコミュニティ・センターを貸し出さない、という事態が起きています。このコミュニティ・センターは、そのX市の各住区ごとに組織されており、自治会/商店街/ボランティア団体などによって構成される市民団体連合組織が、X市から運営管理を委託されています。


この組織が運営するYコミュニティ・センタ−には、調理室が併設されており、調理、給食/配食がその場で可能で、そういった活動団体の拠点になっています。


その地元のホームレス支援団体は、ホームレス状態にある方々と一緒に、調理をし、食事をする、という「食事会」という活動を行っています。これは、炊き出しのように、ホームレス状態にある方がたに並んで配食を待っていただく方式とは異なり、ホームレス状態にある人もそうでない人も、みんなで一緒に食事を作って一緒に食べる、という活動です。とても楽しそうで、良い活動だと思いませんか。


ところが、X市のYコミュニティ・センターが、そのホームレス支援団体が使用することを許可しなくなりました。理由は、ホームレス支援団体がコミュニティ・センターを使用について、同じ調理室を利用する団体からクレームがきたのが発端です。Yコミュニティ・センターは許可しない理由に、「衛生上なじまない、ホームレス支援団体が不特定多数の人に参加を呼びかけている」ことをあげています。

ですが、衛生上ホームレス支援団体の何が問題なのかはあきらかになっていませんし、参加者募集は他のどんな催しでも行われていることです。


それなのに、昨年11月以来、そのホームレス支援団体は、あの手この手でコミュニティ・センターの利用を断り続けられています。X市にも使用できるよう要請してきましたが、コミュニティ・センターの運営は、市民団体連合組織に委託しているため、その組織との調整を行った上で使用の可否を決定する、とし、その調整がずっと長びいています。そのため、ホームレス支援団体は、これまで、さまざまな提案や要請を、X市および市民団体連合組織に対し、おこなってきました。


しかし、市と市民団体連合組織は、現状では、ホームレス支援団体がコミュニティ・センターの利用することによって、市民団体同士の「あつれき」が起こるとし、利用を許可してくれません。


市民団体同士の「あつれき」とはいったいなんでしょう。


そのX市というのは、東京都でも市民自治を最も推進している、といわれているところです。
地域住民による自治によってコミュニティ活動が発展してきた、といわれているところです。
もちろん、X市自身がそのように謳っているのです。


今回の一連の出来事は、「ホームレス状態」にある方がたにとって、死活問題でもある「食事」を提供することや、「共同で調理を行うことによって、社会的な活動に参加する」という目的である、ホームレス支援団体の「食事会」という活動を阻害するものであるとしか言えません。


ホームレス状態にある方がたは、X市の「住民」でありながらX市の「住民」によって運営管理されるコミュニティ・センターの利用を断られているのです。


X市のコミュニティ・センター条例には、
「市民が快適で安全な生活環境のなかで健康で文化的な生活を営むことは、市民がひとしく享有す
る普遍的な権利であり、またこれを実現することは市民ひとりひとりの責務であることを認識し、
より快適で住みよい地域社会を建設するためには新しい都市づくりが進められなければならないも
のと考える。」
と冒頭に書かれています。


「市民が快適で安全な生活環境のなかで健康で文化的な生活を営むことは、市民がひとしく享有す
る普遍的な権利であり、またこれを実現することは市民ひとりひとりの責務である」。


快適でも安全でもない場所に暮らし、健康で文化的、とは決していえないホームレス状態の方がた
にとって、「食事会」という共同で調理したものを、自分たちで食する機会を月に1度でも、2ヶ
月に1度でも持つ事ができる場所がある、ということは素晴らしいことです。
調理室を備えた、コミュニティ・センター、万歳!です。


ですが、実際は、いまだにホームレス支援団体とホームレス状態の方々のの利用が実現できていません。
コミュニティ・センター条例のうたう「普遍的な権利」は、ホームレス状態の方がたにはないのでしょうか。


「権利」とはいったい何なのでしょう。


みなさん、どう思われますか。

|

TrackBack

TrackBack URL for this entry:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/5852/8963388

Listed below are links to weblogs that reference 東京のX市がホームレス支援団体にコミュニティセンターを貸さない?:

Comments

まだまだ不況だし、格差社会って言われる今、正直ホームレス問題って、「明日は我が身かもしれない」ってみんなどうして思わないのかなって、こういう問題に接するたびに思うんです。

私も、子どもの頃は、父に「おまえらを路頭に迷わすことは簡単にできるんだぞ」とよく脅されましたから、なんだか人ごとじゃないなって気がするんですよね。

X市の市民の方々の中にも、フリーターで不安定な生活を送ってる人とか、離婚したら食べていけなくなる女性とか、すごい働きまくってて少しでも体をこわしたらすぐやめさせられてなんの保障もない人とか、いっぱいいるはず。
こんな風に書いたら脅し文句っぽいけど、ホームレス問題は人ごとじゃない、明日は我が身って認識がX市の人々に育ってきたら、こんな扱いはなくなるんじゃないかなって思います。

Posted by: 孤独な旅人 | Tuesday, 07 March 2006 at 12:37 AM

住民税を払っていないから市民ではない。
住民税を払っていないのに市民のための公園を占拠している。その上、コミュニティセンターまで奪われてたまるかとか思ってるんでしょうか?

地道に、homeless問題の社会的背景とか同じ人間だっってことに理解者を増やしていくしか無いのかなぁ

Posted by: けったましーんいのち | Monday, 06 March 2006 at 08:42 AM

Post a comment

Comments are moderated, and will not appear on this weblog until the author has approved them.